インプラント治療を
ご検討される患者さまへ
TO PATIENTS
インプラント治療は、ただ人工歯根を埋め込むものではありません。インプラントをより良い状態で埋め込み、そして長く維持して使っていただくために、歯周治療なども融合した包括的な治療として進めていきます。
トータルでお口の中を管理することで、ご来院いただいた患者さまからはたくさんの喜びの声をいただいています。また、多くのメディアからも取材を受ける機会があり、当院の豊富な症例や治療方法が高い評価をいただいていると自負しています。
インプラント埋入後も、万が一のために備える保証制度を設けています。治療した後も患者さまの健康をしっかりサポートしていきますので、ご安心ください。
インプラントのメリット・デメリット
「第二の永久歯」「最も完成度の高い人工歯」などとよばれるインプラント。たしかに高い信頼性を誇る人工歯ですが、天然歯とまったく同じというわけではありません。患者さまが納得して治療を受けられるよう、インプラントのメリットとデメリットについてご説明します。
メリット
入れ歯やブリッジといった義歯はほかの歯への負担がかかるものですが、インプラントは人工歯根を埋入することで固定するので、周囲の歯にダメージを与えません。
インプラントの大きな特徴として、天然歯のようにしっかり噛めることがあげられます。これまでのように食事を楽しめることにより、日常生活におけるストレスも小さくなり、身体的にも精神的にも豊かな気持ちで過ごせます。
義歯で気になるのは、笑ったり話したりしているときに明らかに人工的とわかる歯が見えてしまうことです。インプラントは天然歯の色合いに近い人工歯を使用するので、お口の中を気にせずお友だちやご家族と過ごせます。また、入れ歯のように外れる心配もありません。
デメリット
インプラントと骨が結合するまで、6週間以上は待たなければなりません。また、もし歯周病を患っている場合は、インプラントを埋入するための骨を作るところから始めなければならない可能性もあります。
インプラント治療は保険が適用されない自費診療となり、治療費は比較的高くなるといえます。
インプラント自体は優れた治療方法ではあるのですが、それだけ材料や技術に要するコストがかかってしまいます。予算を考慮される場合、まずはご相談いただきたいと思います。
不安や疑問はカウンセリングで解消
インプラント治療を始める前に、患者さまのお悩みを詳しく伺うカウンセリングの時間を設けています。お悩みの内容を伺ったら、どのような治療方法が有効であるか説明させていただきます。その際、実物の補綴物(詰め物や被せ物)などもお見せしますので、具体的に治療後のお口をイメージしながら治療方法を選べるのではないかと思います。
カウンセリングは、患者さまとの信頼関係を構築するための大事な場だと考えています。不安や疑問を解消し、患者さまが安心して治療に臨めるよう丁寧なコミュニケーションを心がけていきます。
カウンセリングのポイント
- 患者さまの立場になり、不安や疑問に対して明確に答える
- インプラントを入れる治療が本当に適しているのか考える
- 今だけでなく、10年後の状態を考えながら治療を提案する
- 生活習慣を伺い、患者さまに合った具体的な治療方針を立てる
- インプラントの形態や噛み合わせなどをチェックする
- 治療の最大の目的は、患者さまの健康と幸せ
当院の
インプラント治療について
ABOUT
豊富な症例と実績
理事長の三澤をはじめとした当院の歯科医師たちは、インプラントの専門的な技術の研鑽を積み、さまざまな症例を経験してきました。そこから得た経験と知識を糧にして、患者さまのインプラント治療にあたっています。安心してご相談ください。
より安全な手術環境を
ご提供するために
インプラント手術そのものにはほとんど危険性はありません。しかし、手術であることに変わりはなく、万が一に備えて患者さまの全身状態をしっかり管理する必要があります。それを、手術を担当している歯科医師が担おうとすると、治療のクオリティが下がるほか、時間がかかって治療を受ける患者さまの負担が増えることが考えられます。
当院では、最低5名から構成されるチームで手術に臨みます。症例の経験が豊富な執刀医と専門の麻酔科医のほか、器具出しをするスタッフ、バキュームのサポートスタッフなどがスタンバイし、それぞれが集中して自分の仕事にあたります。インプラント治療に不安がある方にも安心していただけるよう、不足のない体制で手術を行なっています。
麻酔科医が手術中の健康状態をチェック
インプラント手術の際は、歯科専門の麻酔科医が帯同し、静脈内鎮静法の際は、全身状態に異常がないかチェックします。
静脈内鎮静法は、患者さまが意識をうっすらと残したまま不安や恐怖を和らげられる麻酔の方法ですが、血圧や脈拍も安定しており、危険をともなうものではありません。
しかし、万が一に備えた体制を敷くことは、医療の現場ではとても重要です。麻酔科医が帯同し、心電図や血圧計などのモニターを監視することで、より安全に治療できる環境が実現します。
CTを使った安全で確かな
インプラント治療
歯科専用のCTは、お口の内部を立体的に撮影するだけでなく、目には見えない内部の骨や神経、血管などの位置や状態を確認できます。当院ではより安全なインプラント治療を実施するため、歯科専用のCTを導入しています。
インプラント手術では、人工歯根を埋入するために骨の厚みや形、質、それに神経や血管の位置を知ることがとても重要になります。歯科専用CTの導入によってより確実な診断ができるようになり、安全性が向上しました。また、事前に治療のシミュレーションができるようになり、難しい症例でも細かく治療計画を立てられるようになりました。
インプラント専用の手術室
手術を行なう病院では、院内感染の危険性が常にともないます。当院では感染症を予防するため、手術室の衛生管理を徹底しています。また、無影灯や画像診断装置などを配備し、手術時に繊細な動きができるような環境を整えています。
安心の10年保証でしっかりサポート
インプラント治療後は、もし不具合が起こったときに無料で再治療ができる10年保証を付帯しています。インプラントを取りつけた後も、万全のサポートを受けていただけます。
徹底した感染対策 INFECTION CONTROL
治療以外にも強くこだわっているのが、感染対策です。徹底した感染対策により、当院ではこれまでにひとりも感染者を出していません。院内感染を防ぐため、当院で行なっている取り組みをご紹介します。
十分な換気
コップや
エプロンなどは
使い捨てに
診療器具の滅菌処理で
ウイルスを死滅
検温の実施
マスク・フェイスシールド・
ビニールカーテンの使用
【対策01】十分な換気
空気を循環させるため定期な換気を実施しています。待合室には塩水を電気分解して生成している弱アルカリ電解水グリーンアクア(超音波噴霧器)を設置し、空間の除菌・消臭をおこなっています。
また、治療室には空気清浄機を設置しています。
【対策02】コップやエプロンなどは使い捨てに
患者さまがご使用するコップやエプロン等は、使い捨ての物を使用して、患者さまごとに取り替えています。
使用した診療器具も治療の度に新しい器具に交換しています。また、ユニットはグリーンアクアで消毒しています。
【対策03】診療器具の滅菌処理でウイルスを死滅
国際基準の滅菌器である、高圧蒸気滅菌器のヨーロッパ基準EN13060のクラスB規格をクリアしているオートクレーブを完備しています。ハンドピース(歯を削るドリル)は専用滅菌器(iClave mini)を使用して徹底した滅菌処理を実施しています。
【対策04】検温の実施
患者さまには、来院時に検温の実施、アルコールでの手指消毒をお願いしています。
また、スタッフも検温による健康管理とこまめな手洗い・うがいを徹底しています。
【対策05】マスク・フェイスシールド・ビニールカーテンの使用
受付には、飛沫防止のためスプラッシュブロッカーを設置しています。全スタッフ、マスクの着用とフェイスシールド、および防護服を着用しています。
空間除菌
当院で空間除菌に使用しているグリーンアクアは、薬品を一切使用していません。塩水を電気分解することで生成される除菌・消臭電解水により空間をきれいにするという仕組みですが、グリーンアクアでは水も塩も通常より純度の高いものを使用し、よりクリーンな空間を実現します。
特別な水と塩によって生成された成分「次亜塩素酸」と「次亜塩素酸イオン」の2つの成分が働き、汚れなどにあたる有機物を分解・除去してから除菌していきます。このような理にかなった流れにより、最も効果的な形で空間をきれいにします。
グリーンアクアは全国約4,000ヵ所の医療機関や介護施設などで採用されており、医師からの信用も高い電解除菌水です。
医療器材の洗浄・消毒・滅菌
タービンの滅菌について
安全な治療を実施するため、滅菌器を使い、徹底的に洗浄、消毒、滅菌しています。
とくに患者さまが気になるのが、タービンや歯科用エンジンといったハンドピース類ではないかと思います。こうした器具も滅菌器によってしっかり洗浄していますので、ご安心ください。
なぜ徹底した感染対策が必要なのか
お口の中の診察や治療に使用する器具は、粘膜に触れるだけでなく、歯を削ったり抜いたりするほか、歯肉を切ることもあります。すると、唾液や血液が器具に付着し、院内感染の原因になりかねません。未然に感染を防ぐため、お口に直接触れる器具などは、すべて滅菌しています。
滅菌のために導入しているのは、高温高圧の蒸気で滅菌するオートクレーブです。130度以上の高温で器具を隅々まで洗浄し、微生物や細菌を死滅させます。
オートクレーブで滅菌するのは、タービンや歯科用エンジンといったハンドピース類のほか、歯石を除去するためのチップ、ドリルなどです。薬液による消毒では不十分と思われる器具は、この蒸気によって滅菌したもののみを使用しています。
一方、滅菌ができない器具は、ディスポーザブル(使い捨て)のものを採用し、衛生管理に努めています。
高品質のインプラント HIGH QUALITY
インプラント治療は日本のみならず世界中で普及しており、数十社を超えるインプラントメーカーが存在します。その中からどのインプラントメーカーの製品を選ぶかということは、治療するにあたって非常に大切な選択となります。
当院では、数あるメーカーの中でもとくに厳しい基準をクリアし、自信をもって患者さまにご提供できる高品質のインプラントメーカーを以下のとおり採用しました。
ストローマンインプラント
骨整形外科分野での活躍が知られるスイスのストローマン研究所が共同開発。1974年の開発以来、世界中で広く知られています。
ストローマンインプラントの特徴は、厳しい品質管理です。インプラント学のための国際チームであるITI学会(International Team for Implantology)の理論に基づいた厳しいチェックのもと、研究や開発、製造、販売を進めています。そして、製造しているストローマン社はISO9001という国際基準の認証を得ており、厳しい規格をクリアしています。徹底した品質管理により、信用度の高いインプラントとしての地位を確立しています。
ブローネマルクインプラント
このインプラントは、おもに先進医療を行なっている病院で採用されており、精度と品質に定評があります。長い歴史と積み重ねてきた多くの理論に基づく信用性から、世界中で使われています。
インプラントにはさまざまなメーカーがあることからわかるように、安全性もそれぞれ異なります。当院では、ノーベルバイオケア社のブローネマルクシステム(インプラント治療システム)を採用しています。ブローネマルクシステムによるオッセオインテグレーテッド・インプラントは歴史が古く、1952年にブローネマルク博士がチタンと骨が完全に結合することを発見したことから始まっています。その後、博士はさまざまな実験を重ね、「チタンが骨に埋入されたときに拒否反応はまったくといってよいほど起こらず、むしろチタンと骨に強い結合が生まれる」という結論に達しました。1965年、この理論をもとに人工歯根としての臨床応用がスタートすることになります。
ノーベルバイオケア社はこの臨床応用以来、インプラントを製品展開した世界初の企業として信頼を勝ち取りました。また、インプラントの道を切り拓いたパイオニアとしても高く評価されています。
マイティスアローインプラント
形状のラインナップが豊富な国産メーカーです。
その中で、機能的かつ生体親和性に優れたデザインとして定評があるのが、マイティスアローインプラントです。
マイティスアローインプラントは、生体親和性に優れたABS表面処理を含むブラスト処理を行ない、純水で長い時間かけて超音波洗浄をするという工程を経て作られます。
この表面処理により、チタンの表面にマイクロサフネスが与えられ、細胞を活性化させるというメリットが生まれます。
この表面処理が優れているポイントは、コーティング層を作らなくても良い点です。コーティング層は摩滅によって剥がれることがあるため、劣化の心配があります。マイティスアローインプラントは、コーティング層がなくても、リン酸カルシウムでサンドブラスト表面処理を行なうので生体不活性物質がなく、しっかりと骨と結合しやすい状態を作り出します。