インプラント治療の流れ FLOW
【STEP01】検査・治療計画
問診
インプラント治療を受けようと思われた理由やお悩み、そしてご要望をお伺いします。そのうえで、治療を実施できるかどうかを確認します。
口腔内検査
インプラント治療の前に、口腔内の健康状態を調べることは必要不可欠です。虫歯や歯周病にかかっていないか調べるほか、粘膜や骨の状態などを確認します。また、これまでの歯の治療歴についても確認します。
レントゲン検査
お口の中の健康状態を確認したら、今度はレントゲンと歯科用CTを使い精密検査をします。インプラント(人工歯根)を埋める場所の顎骨の形状、骨量などを把握して治療計画を立てます。症例によっては、歯科用CTを使わないこともあります。
【STEP02】第一次治療
口腔内を消毒後、麻酔をかける
院内感染を防ぐための準備が先決です。診療器具は滅菌したものを使い、担当スタッフも十分に消毒をします。また、手術室を無菌の状態にし、感染を起こさないよう注意します。
治療を始めるにあたり、患者さまに局所麻酔を実施します。このときに表面麻酔や電動麻酔をすることで、痛みを和らげます。手術のケースによっては、専門の麻酔科医が立ち会い患者さまの状態をチェックします。
手術に不安や恐怖を感じる場合は、静脈内鎮静法という麻酔方法により、半分眠ったような状態で治療を受けていただけます。
骨に穴を形成し、インプラントを埋入
治療部位の歯肉を切開し、歯槽骨(歯を支える骨)が見える状態にします。
ドリルを使って骨に穴を開け、インプラントを埋め込んでその頭部にカバースクリューという部品を装着します。その上を歯肉を覆うように縫合し、第一次治療はここで終了します。
症例によっては、ここで固定式の仮歯を取りつけます。
【STEP03】第二次治療
型採り
第一次治療から2~6ヵ月後に上部構造(人工歯)の作製と装着を開始します。まずは、口腔内の型採りをし、模型を作ります。これは人工歯を加工するのに必要な工程で、噛み合わせが正しくなるように調整するための大切な情報となります。
仮装着・噛み合わせの調整
1~2週間ほど、人工歯を実際に使ってみます。噛み合わせを調整し、噛みにくいなどの不具合がある場合は削るなどして微調整します。また、ほかの歯の色合いになじむよう色合わせも行ないます。
完成
人工歯の土台がしっかり固定され、問題点がないと判断されたら、しっかりネジを締めて治療が完了します。
【STEP04】メンテナンス
インプラント治療で取りつける歯は人工歯のため、虫歯になることはありません。しかし、歯周病のような症状になるインプラント周囲炎を発症すると、インプラントが抜け落ちてしまうこともあります。そのため、天然歯と同じように、食後にしっかりと歯磨きをする必要があります。当院でも、プラークコントロールを継続するよう患者さまに指導しています。
インプラントや骨の状態を確認するため、治療後の1年間は1ヵ月ごとに定期メンテナンスを受けていただきます。その後も口腔内の清掃状態や歯肉の確認、さらに噛み合わせに問題がないか、といった確認を6ヵ月ごとに行ないます。